今回は、京都麦酒 4缶飲み比べの後編です。語りに語ってしまい2本しかレビューできませんでした…。
そんな前回の記事はこちら↓ペールエールとゴールデンエールを飲んでいます。
今回は、ブラウンエールとブロンドエールをレビューしていきたいと思います!
ブラウンエールを味わう【レビュー】
3本目はブラウンエールを飲んでいきます!。ラベルの色は、京都の夕焼けを彷彿とさせるような赤色です。大文字の絵もあるので、五山送り火の山焼きなんかも連想できますね。
ラベルには英語で「京都で一番最初にできたビール。ローストされたモルトが快い甘みを与えてくれます。まろやかで苦みもあります。」って書いてあります。ローストした麦が甘みを与えてくれるってあるけど、実際はどうなんでしょう?
泡立ち・色・香りは?
泡立ちはかなりしっかりめです。泡の大きさは中程度か、やや大きめの印象を受けました。ペールエールやゴールデンエールよりもさらに泡立っていました。
色は濃い赤銅色です。SRMに換算すると21〜23ぐらいでしょうか。ペールエールやゴールドエールと比べると、かなり数値が高いですね。
缶を開けた瞬間はあまり感じなかったのですが、グラスに注いだときから、ローストしたモルトの芳醇な香りがふわっとやってきました。心地よい香りに気持ちが高まりますね。
ローストの甘みをしっかり感じることのできる味わい
一口目に感じたのは、モルトの甘さ。ローストしているのでその苦さがくるかな、と予想していたのですが、麦そのものの甘さの方が印象的でした。甘味、香ばしさ、そして苦味がそれぞれふわっとやってきて、独特の味を紡ぎ出しています。
ペールエールとゴールドエールを飲んだ時に気になった酸味は、ブラウンエールではあまり感じませんでしたが、かといって全く酸味がないわけではなかったです。この酸味は京都麦酒の特徴なのかもしれません。
麦の甘みと芳醇な香ばしさ、そしてホップの苦味、3つの味要素のバランスがとても良く、最後まで気持ちよく飲むことができました。今まで飲んだ中では一番気に入ったかも!
黄桜の公式HPでは、餃子や冷奴などが合うとありましたが、同じローストつながりで燻製やローストナッツなんかも合わせやすいと思います。ガブガブ飲む、というよりは、落ち着いてゆったり飲みたい時におすすめのビールです。
刺身、焼魚との相性は?
さてこちらのブラウンエールですが、全体的に味がふわっとやってくる、酸味があまりないことから、料理の味をそこまで消さないのではと考えています。刺身にも焼魚にもそこそこ合うんじゃなかろうか?
あとはローストした麦の甘味と苦味がどこまで調和するか、ですね。刺身は魚の甘味もあるので、何となく合いそうな気がするんだけど、塩っけの多い焼魚はどうかなー。ちょっと想像がつかないので評価はこうなりました。
刺身マッチ度 ★★★★☆
焼魚マッチ度 ★★★☆☆
ブロンドエールを味わう
最後に飲むのはブロンドエールです。こちらのラベルは茶色ベース。よく見ると、真ん中の方に「山田錦」の文字が。英語の説明でも「Brewed with “YAMADA-NISHIKI”」って書いてますね。
「酒米の王様」山田錦
山田錦というと、日本酒の酒造好適米として使われているお米で、このお米が使われている日本酒は数多く存在します。誕生したのは1936年。80年以上経った今も全国の名だたる酒造で使われ続けています。ついたあだ名は「酒米の王様」。
山田錦を使った日本酒はバランスが良く、やや甘みが強めのスッキリした味になるそうです。
黄桜も日本酒の製造元なので、山田錦を使ったお酒はたくさんあります。特に米をたくさん磨いて作られた大吟醸のお酒で山田錦が使われているものが多いですね。
さて、そんな山田錦で作られたこちらのビール。黄桜酒造が日本酒の製造で同じく使用している地下水「伏水」も使われているので、日本酒のようなまろやかな味わいが期待できますね。
泡立ち・色・香りはどんな感じ?
缶を開けた瞬間、注いだ時もそんなに香りを強く感じたわけではありませんでした。ラベルの英語表記には「なめらかで爽快なテイスト」とあるので、香りも少し控えめなのかな、と想像してみます。
泡立ちも他の種類にくらべてやや控えめな印象でした。特に3番目に飲んだブラウンエールと比べると勢いは半分程度。かなりおしとやかなビールとみました。
ビールの色は明るめの黄金色です。SRMだと5〜7ぐらいでしょうか。
まるで日本酒のような味わい
一口目に感じたのは、意外にも強めの苦み。日本酒で使われている材料が入っていると、柔らかい味がゆっくり出てくるだろうから、味としては強いホップの苦みが先にやってきたのかな?と推測してみます。
その後は山田錦の米の甘みがスッとやってきて、ずっと最後まで残っていました。柔らかい、優しい味でした。ちなみに他の3本で感じた酸味はほとんど感じませんでした。山田錦の甘みが勝ったんでしょうか?
酒米の王様、山田錦がふんだんに使われているだけあり、まるで日本酒のような、柔らかくて優しい味わいでした。これは間違いなく和食全般に合うでしょう。父の日や母の日に実家に帰って家族みんなで晩ご飯を食べる時に、買って帰ってあげたいビールです。
刺身、焼魚との相性は?
さてこちらのビール、今まで飲んだ4本の中では一番、刺身にも焼魚にも合うと思います。
日本酒っぽい独特の柔らかさが刺身や焼魚の味を邪魔せず、どちらも美味しく味を楽しめるのではないでしょうか。
ただ、本当にすごくピッタリか、というと自信がなく…。苦味が強いのが気になったのでこちらの評価です。
刺身マッチ度 ★★★★☆
焼魚マッチ度 ★★★★☆
京都の名物ビール、京都麦酒
というわけで、今回は京都麦酒を飲み比べてみました!京都では最も古い歴史をもつクラフトビール。その味は四種四様でしたが、酸味があるものが多い印象でした。酵母を生かした製法とのことで、それが影響しているのかな、と思っています。
振り返ってみれば、どれも和食に合う味をしていましたね。刺身と焼魚に合うのは日本酒とテイストが似ているブロンドエール、西京焼など、京料理に焦点を絞れば、あっさりした味のゴールドエールが合わせやすいと思います。
こちらの京都麦酒、京都のスーパーやコンビニで購入することができます。値段も1本500円以下とリーズナブル。一人でまったりお酒を楽しみたい時、はたまた実家に帰ったときのお土産に、京都麦酒はいかがでしょうか?
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