GOOSE ISLANDとは?
シカゴ起点のIPAにこだわるブルワリー
皆さんはGOOSE ISLAND(グースアイランド)という醸造所をご存知でしょうか。アメリカはシカゴで1988年に創業した、アメリカ中西部を代表するクラフトビールメーカーです。
最高級のIPAを目指し、自社農園で高品質なホップを栽培する強者。確かに、通常の何倍もホップが入っているIPA。ホップが決め手になりますよね。
展開しているビールも2種類と少なめで、もちろんどちらもIPAです。日本では6店舗でこのビールをタップで飲むことができます。
缶での販売もされていますが、あまり見かけることのないビールですね。私もビールを飲み始めて15年ほど経ちますが、本当に最近、コンビニとデパ地下でたまたまこのビールを見つけたのです。
コンビニのビールは面白い
脱線しますが、コンビニのビールの品揃えって店舗によって全然違いますよね。昔近所にあったコンビニは国産ビールのラインナップがとにかくすごくて。聞いたら店長の人がビール党でした、笑。
他にもご当地のビールを取り揃えていたり、海外ビールを並べていたり、どこから手に入れたんだ…というビールがあったり。旅行でコンビニに立ち寄ると、そこのビール売り場はひとしきり眺めるようにしています。
それでは順番に飲んでいきましょう!
GOOSE IPAを味わう
GOOSE IPAをグラスに注いでみる
まずは緑のラベルのGOOSE IPA。アメリカの飲食店でとてもよく飲まれているビールだそうです。日本でいうところのアサヒスーパードライとか、キリンの一番搾りとかと似たようなポジションなのかしら。
このブルワリーはアメリカ中西部では最大手、ということなので、シカゴとかデトロイトにあるお店に行けばほぼ確実に飲むことができるということなのでしょうか。
注いだ瞬間に真っ先に思ったのは、泡立ちがすごい!ということ。IPAは他の製法に比べて泡立ちがあるビールだなと個人的には感じていたのですが、これは特に泡立つビールでした。
ビールを美味しく飲むにあたって、泡3:ビール7の黄金比を作るための注ぎ方、なんてものもあったりしますが、このビールに関してはそんなことをする必要は一切ありません。
色味は少し暗めで、黄金色というほどではありません。そして注いだ時から柑橘系の香りがすごいです。柑橘系やフルーティーな香りもIPAによくある特徴だと思いますが、これも他のIPAとは段違いにすごいです。飲む前から、ザ・IPAを味わっている感覚です。
いざ、実飲。
一口目、飲んだ瞬間からホップの香りと苦味が一気にやってきます。苦味は途中で消えることなく最後まで残っていました。
調べてみると、GOOSE IPAのIBU (苦味指数)は55。日本の大手ビールのIBUは大体20前後なので、その約2.5倍と考えると、かなりの苦さであるということが分かります。
しかしこの苦さを綺麗に中和してくれるのがホップの柑橘系の香り。この香りのおかげで、苦味が嫌にならず、最後まで美味しく飲むことができました。
全てにおいてしっかり、ドーン!とやってくる感じが、アメリカっぽくていいですね。
刺身、焼魚との相性は?
さて、こちらのビール。合わせるなら間違いなく肉料理です。香りも苦味もかなり強いビールなので、刺身や焼魚の味は一瞬で負けるでしょうね。
同じく濃いめの味であるステーキとかハンバーガーとか、そういう類の料理が合うと思います。バーガーキングをテイクアウトして一緒に飲みたいですね。
刺身マッチ度 ★☆☆☆☆
焼魚マッチ度 ★☆☆☆☆
ハンバーガーマッチ度 ★★★★★
MIDWAYを味わう
MIDWAYとは?
もう一つはこちらのMIDWAY。英語で「途中、中間」っていう意味だけど、どういうことなんでしょう。
日本語読みをするとミッドウェー。ここで思い出されるのは、第二次世界大戦でキーポイントとなったミッドウェー海戦があったミッドウェー島。
環礁でできた海がとても綺麗な島で、島旗は青い空、白い砂浜、コバルトブルーの海をイメージして作られています。
この旗に描かれた海の色とMIDWAYのラベルの色がとてもよく似ているのです。ミッドウェー島の綺麗な海を想像しながらつくられたビールなのかな、と勝手に思いを巡らせてみました。
ラベルの上の方を見ると「HOPPY, TROPICAL, REFRESHING」と書いてあります。IPAなので、HOPPYとTROPICALはなんとなく分かるのですが、REFRESHINGがあまりピンと来ないですね。
GOOSE IPAのコク深さを考えるとスッキリした感じがまるで想像できません。
注いだ感じは、GOOSE IPAよりは泡立ちも香りもわずかに少ない印象です。ビールの色もGOOSE IPAと似た暗めの色ですね。
実際に飲んでみる
一口目を飲んだ瞬間、ラベルに書かれていた「REFRESHING」の意味を理解しました。本当に、ものすごく、スッキリ!!ホップの苦味やフルーティーな香りが一瞬でやってきては消えていきます。
以前に飲んだ京都麦酒ゴールドエールも一瞬で味が消えていきましたが、これはその比じゃない。
ホップの苦味は確かにあり、IBUも30とそこそこにはありますが、アルコール度数が4.1%と比較的低いのもあってかそこまで苦味を感じることもありませんでした。フルーティーな香りもそこまで強くはありません。
ちなみにこちらはセッションIPAと呼ばれる種類で、アルコール度数が低く、喉越しも軽いのでサクッと飲めちゃう類のビールです。にしては軽すぎないか…すごいですね…。
刺身、焼魚との相性は?
さてこちらのビール、刺身と焼魚に合うかと言ったら…ちょっと謎ですね。
かなりスッキリしているので、刺身や焼魚の味を邪魔しないといえばそうなのですが。このビールが持ってるホップの香りと苦味がどこまでマッチするかと言ったら、ちょっと分からないですね。
なのであえて低めの評価になりました。今度このビールを飲むとき、刺身を買ってきてみようかな。そしたら評価も少しは変わるかもしれません。
刺身マッチ度 ★★★☆☆
焼魚マッチ度 ★★☆☆☆
最後に
今回はGOOSE ISLANDのビールをご紹介しました!どちらのビールも、IPAに対するこだわりを感じる味でしたね。
IPAって苦味が強くてなんとなく敬遠しがちだったのですが、今回の2本で結構好きになっちゃったかもしれません。
他のブルワリーのIPAはどんなものがあるのかな?また飲んでいきたいと思います。
GOOSE ISLANDのHPはこちらです。このビールについて、気になった方は見てみてくださいね!
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